MOTIF NEWS
Special Interview
向谷実
 
●MOTIFはスタンドアローンでもいい音が出せる
MOTIFはとてもポテンシャルの高いシンセサイザーだと思いますね。
これまでのカシオペアのレコーディングでは、複数の音源機器の音を複雑なシステムを作り上げて作っていくケースが多かったんですけれど、MOTIFだと単独の音だけでも2モジュール分や3モジュール分の音が出せますし、実際にMOTIF単独の音だけで録った曲も『INSPIRE』に収録されています。スタンドアローンでいい音が出せるということは、コンシューマーユーザーにとっても素晴らしいことだと思いますね。
『INSPIRE』は、全編にわたってベーシックなサウンドはほとんどMOTIFが中心です。僕にとっては、MOTIFという楽器のイメージの方が先行してアルバムの制作が進んでいったという感じがしています。それだけMOTIFの音はインパクトがありましたね。

●MOTIFに触れているだけで作品ができる
MOTIFには"楽器=曲作り"という一体感みたいなイメージがあって、そのあたりが開発のコンセプトになっているんだと思うんです。
『INSPIRE』の曲作りでも、MOTIFを触わっていたら自然と曲が浮かんできて、そのまま作りあげたものが作品になるという一貫性が持てたんですよね。だからレコーディングが短期間で集中的にできた。
これまでは、音を作って、曲作りをして…レコーディングに入るまでの時間が長ければ長いほど集中力もきつくなるし、けっこう疲労感がたまっていた部分もあったんですけれど、今回のレコーディングは楽しくてアッという間に終わっていた。なんていうかMOTIFによって僕の音楽人生までも変えられてしまった感じですね!

●サウンドもピアノ鍵盤も完成度が高い
プリセット音色のクオリティは本当に高いですし、種類も豊富ですね。プリセットバンク1の「A-01:PowerGrand」や「A-15:Sweetnes」などが好きですが、ビンテージ系のエレピのサウンド「A-14:Vintage74」が特に気に入っています。エフェクトをかけるときれいなフェーズがかかって、ノリも良くなる。ピュアでノイズレスな音も、レアな音も、それぞれ多彩に用意されていますね。古い楽器の一番いいところを今のデジタル技術で再構築して、それをキーボードを弾くことによって全てがコンプリートしていくっていうのがMOTIFの最大の魅力かもしれません。
あと、アンサンブルストリングスもいいですね。広がり感もあるし、速いパッセージの音を弾いてもきれいに音が出るように作りこまれていますし、そのあたりはとてもユーザーフレンドリーだなと思います。
MOTIF8はピアノ鍵盤を採用していますが、これはとても弾きやすい鍵盤ですね。とにかく『INSPIRE』ではMOTIFをかなり多用していますので、ぜひ聴いてみてください!
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