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元YMOのプログラマーであり、現在日本シンセサイザープログラマー協会会長である松武さんは、まさに日本のシンセ界の重鎮であり、日本におけるシンセサイザーの歴史そのものと言えるでしょう。アナログシンセからデジタルシンセの世代となっても松武さんのこだわりは、その操作感と音質。松武さんが注目するMOTIF
ESの各機能にスポットを当ててみました。
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■ 直感的なエディットが可能! クイックエディット機能
MOTIF ESでは、ボイスエディットを行う際に、わざわざボイスエディット画面に入らなくても、本体に装備された4つのノブとフェーダーでエンベロープやフィルター、エフェクトなどのパラメーターを調整することができます。鍵盤を弾きながら、「ちょっと変えたいな」と思ったら、画面を切り替えることなく即座にパラメーターを変更が可能。
ノブでコントロールするパラメーターは、左隣にあるスイッチによりワンアクションで切り替えることができ、たとえば、「ちょっと低域を増やしたいな」と思ったら、EQボタンを押すだけで画面にイコライザーのパラメーターが現れるので、あとは4つのノブで効果を確かめながらエディットできます。
また、TONEボタンを押せば、フィルターのカットオフフリケンシーやレゾナンスなどのパラメーター、PAN/SENDボタンを押せば、パン、コーラスやリバーブのパラメーターをコントロールすることができます。同時にフェーダーでは、ボイスを構成する最大4つのエレメントのボリュームバランス(fig.1)を調整します。アタックが強いエレメントを少し引っ込めて、リリースの長いエレメントを前に出す、なんてことがミキシング感覚で行えます。レコーディングの際に、エンジニアに頼まなくても音質を即座に変更できる、というのが最大のメリットです。
画面の数値ではなくノブやフェーダーでというところが、アナログシンセを知り尽くしている松武さんならではのこだわり。現場でのプログラム作業には、迅速さが要求されるだけに、松武さんのプログラマー魂が・・・さすが目のつけ所が違う!
(fig.1)
■ 松武さんもごきげん! キーボードメガボイス
キーボードメガボイスとは、楽器による特別な奏法も含んだボイスのこと。松武さんがびっくりしていたのは、ギター、ベース系のスライドやタッチノイズなどを含んだキーボードメガボイス。通常演奏する音域ではノーマルなギターのボイスが鳴りますが、高低の鍵盤にはギターのボディを叩いた音や、グリス、スライドなどギタリストの息吹が聞こえてくるような生々しい音が鳴ります。
しかもベロシティによってもボイスが切り替わるので、プレーヤーのイマジネーションが触発されます。松武さんがインタビュー中で「手弾きでギターらしく演奏するのは難しい」とおっしゃっていましたが、これはこのあと説明するアルペジエーターを使えばOK!
■ キーボードメガボイスを最大限に生かすアルペジエーター
そのキーボードメガボイスを効果的に活用するアルペジエーターは超強力!
MOTIF ESにはいわゆる分散和音としてのアルペジオや、楽器の奏法に特化したアルペジオが、なんと! 1787も内蔵されています。特にキーボードメガボイスと組み合わせたときの表現力は圧倒的!松武さんが絶賛していたボサノバのバッキングは、まるでギタリストが目の前で演奏しているかのよう。
このアルペジエーターは、どの鍵盤を押さえたらどのようなバッキングをするかはあらかじめ決まっていますが、クイックエディットにも使うノブでリアルタイムでのエディットが可能。たとえば、スイング値を変更してノリを変えたり、ゲートタイムを変えてスタッカート気味にしたりすれば、新しいインスピレーションが湧くでしょう。
さらにMOTIF ESではボイスごとに最大5つのアルペジオパターンをファンクションボタンに登録することができ(fig.2)、リアルタイムでアルペジオパターンを曲のセクション(イントロ、Aメロなど)ごとに切り替えて鳴らす、なんてことも可能です。
(fig.2)
■ お気に入りのボイスを登録するフェイバリットカテゴリー
膨大なボイス数を誇るMOTIF ES。その中から好みのボイスを探すのは大変!
そこで活用したいのがカテゴリーサーチ機能。これは、ボイスを楽器の種類ごとに分類(カテゴライズ)し、スイッチひとつで画面にリストとして表示、あとはダイアルやボタンで選ぶという便利な機能(fig.3)。カテゴリーの中にもさらにこまかい楽器別、たとえば同じストリングスでも生系のソロ、アンサンブル、そしてシンセ系などにまとめられているので、目的のボイスが探しやすい。
松武さんがおっしゃていたフェイバリットカテゴリーは、カテゴライズされたボイスの中でもよく使うボイスを登録しておき、ボタンひとつでいつでもそのボイスを表示させるというもの。制作途中でボイス選択に時間を取られず、インスピレーションが失わわれることがなくなるというわけです。
もちろん、フェイバリットカテゴリーへの登録/解除は自由自在です。
(fig.3)
■ 豊富なバンドルソフト、外部コントロール機能。PCと接続すればさらに便利!!
MOTIF ESには、PCと接続してMOTIF ESのボイスをPCの大きな画面上でエディットできる「Voice Editor for MOTIF ES 6/7/8」、マルチティンバー音源として使うとき、各パートの設定を行う「Multi
Part Editor for MOTIF ES 6/7/8」が付属しています。さすが松武さんほどになれば、MOTIF ES本体だけでも楽勝でボイ スエディットできるのでしょうが、微妙なエフェクト設定や、エンベロープの調整など
はグラフィカルな画面でチョー簡単! 使ってみてわかる重宝さです!
さらに、サンプリングした波形をエディットする波形編集ソフト「TWE」、扱いやすい DAWソフト「SQ01 V2」、そしてヤマハのシンセサイザーS90やMOTIFなどのボ
イスを収録した「Sound Library for MOTIF ES 6/7/8」も付属し、幅広い音楽 制作をサポートしています。PCを持っているならぜひ接続して体感してみましょう。
また、「Real-time External Control Surface」と名付けられたリモート機能も充 実しており、DAWソフトのプレイ、スタート、ストップなどの操作をMOTIF
ESのトラ ンスポートボタンで行うことができるので、マウスに持ち替えることなく、MOTIF ESに向かったまま制作が続行できるという点も見逃せない。
対応DAWソフトはWindowsではYAMAHA SQ01 V2、SOL2はもちろんのこと、 STEINBERG社Cubase SX、CAKEWALK社Sonar2.0、Macintoshでも、
EMAGIC社Logic、MARK OF THE UNICORN社Digital Performerなどの リモートコントロールが可能です。
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